声の掠れ。どうすればいい?
すぐに声が掠れてしまう
ちょっと喋り続けたら、すぐに声が掠れて出なくなってしまう。
喉が枯れてしまう。
喋りながら、声が出にくいことが気になってしまう。
そんな方は多いです。
慢性の掠れ
いつも、声が掠れている方。
酒やけ?タバコ枯れ?年齢?
もう何度も言われて、酒やけみたいでしょう、たばこは吸わないんですけどねーなんて会話に疲れてしまった方もいるはず。
風邪をひいてしばらく声が出なくなり、
いつか治るだろう、と思っていたら、ずっとそのまま、 なんて方も。
喉が痛いわけじゃないけれど、掠れた声しか出ない方。
慢性的な声枯れのタイプです。
喋りすぎると声が掠れる
もうひとつのタイプは、
ちょっと喋ると喉が痛くなる方。
1,2時間お茶しただけで声が掠れる。
2時間セミナーしただけで喉が枯れる。
YouTube動画を何度も撮り直していたら、どんどん声が出なくなる。
何もしなかったら、別になんともないけど、
ちょっと喋りすぎたら、あっという間に声が掠れてしまう。
カラオケで1、2曲歌っただけで声が出なくなるのもこのパターンの方です。
原因は声にあるわけではない
声枯れ、声の掠れの原因は、
声自体にあるわけではありません。
声とは、生まれたもの、なので、
生まれ持った声が、悪いのではなく、
別に原因があるのです。
声帯が原因の場合
慢性的な声枯れをされている方は、
声帯に原因があることが多いです。
声帯が傷ついている、荒れている、
ポリープができている。
まずは、医者に行って、
ポリープがないかどうか確認されることをお勧めします。
ポリープには両性と悪性があり、
ほおっておけないものもありますので、まずは、ポリープの有無をご確認下さい。
ポリープではなかったとしたら、
原因は、声帯ががさがさ・・・かも!
声帯は
2つの弁のようなものでできています。
矢印の先のこの2つの声帯が合わさったところ。
ここが荒れていたりなめらかでないと、
声が掠れてしまいます。
この声帯がきれいに触れ合ったとき、
掠れのない声が出るのです。
ですので、
声帯自体が荒れているとなると、
声帯を整えていくことが必要になります。
声の出し方が原因の場合
声帯が荒れているわけではなく、
声が掠れて喉が痛くなる。
あるいは、
ちょっと話しすぎると、声が掠れる、
というときは、声の出し方、
つまり、声帯の使い方に原因があります。
声を出す、というのは、
この声帯を震わせて、振動を起こすということ。
このときに、
いくつかの理由で、
声帯をうまく使えていないため、
すぐに声が枯れてしまうのです。
バイオリンをイメージしてみて下さい。
バイオリンの弓と弦がすでに傷んでがさがさなのが、前述の声帯に原因アリ、の状態です。
弓と弦は問題ない。
でも、弦を弾くときに、思いっきり力任せに擦り合わせるように音を出していたらどうでしょう。
弓も弦も傷んでいきます。
これが、声の掠れを生む仕組みです。
掠れないような声の出し方とは
そもそも声帯が傷んでいる、という方の声帯の整え方はまた別の機会にご紹介するとして、今回は、弓で弦を弾くとき、傷めやすい声の出し方をしている方向けのお話をします。
声枯れの理由①力が入っている。
弓で、ぎぎぎぎぎぎぃぃっと、力任せに弦を弾いているのと同じような声の出し方をされています。
無意識のうちに喉に力が入っているのです。
おぎゃあ、と泣く瞬間から、
私たちはいわばぽんっと声帯を渡されて、
はい、これで一生、声を出して生きるんですよ、と、身体を与えられます。
誰も、弓の持ち方、弦の鳴らし方、
つまり、声帯の使い方、
気持ちよい奏で方、なんて教えてもらっていません。
見よう見まねで声を出し、
いつのまにか、喋れるようになっている。
それはそれは自己流です。
その過程の中で、
たくさんのひとが、喉に力を入れて声を出す方法を無意識に使っているのが現状です。
どのくらい力が入っているかなんて、
誰も気づきません。
だって、その声の出し方が当たり前だと思って生きているから。
喉が枯れない人は、
喉に力が入っていない人。
喉が枯れやすい人は、
喉に力を入れながら声を出している人が多いのです。
声枯れの理由②声枯れしやすい身体
声枯れしやすい身体の状態、というのがあります。
それは・・・
身体の筋肉が固い、ということ。
肩こり、
首こり、
筋肉が固まっている。
もう一度バイオリンに戻りますが、
弓も弦もボディも、
全部がちがちで、
ぎゅっと張られているとしたら。
いい音は出ないでしょう。
声とは振動。
ふたつの声帯を震わせて生み出された振動が、音になる。
この音は、
身体と空間、空気を伝って声として伝わっていきます。
肩こりや筋肉が固い身体は、物理的に音・声が響かない身体です。
響かない身体で音を無理やり出そうとしているので、やっぱり弓や弦に負担がかかってしまう。つまり喉を傷めやすくなる。
出た音自体も、
響かず、掠れた音になってしまうのです。
肩こり、首こりを治しただけで、
声が滑らかに出るようになることも、実際、とても多いです。
声枯れの理由③水分不足
②の身体に繋がるのですが、
身体自体が水分不足になっていると、
喉は枯れやすくなってしまいます。
うるおいが足りない。
かさかさなる。
というとイメージがつきやすいでしょうか。
私たちは意外と普段水分を取っていません。
身体の70%は水分でできていて、
その水分が振動することで、声は心地よく響いていきます。
水分が足りないと、
喉の潤いも足りなくなります。
筋肉も硬くなる。
したがって、声が枯れやすくなるのです。
3つの対処法
対処法は3つです。
①力を入れない声の出し方を学ぶ
②身体を緩める
③水分を取る
対処法①力を入れない声の出し方
つまり、発声法です。
発声は、上手にきれいな声を出すためのものだけではありません。
歌手、俳優さん、声優さん、アナウンサー、司会者、声を使うひとのためだけではなく、
普通に、
普通の生活の中で、
普通に喋る際の声の出し方が、楽なものになれば、声はかすれにくくなっていきます。
これにはたくさんの方法がありますので、
YouTubeや講座を通してお伝えしていきますね。
②身体を緩める
とにかくできることは、身体を緩めること!
ストレッチ!
整体、マッサージ!
ゆっくりお風呂に浸かる!
リラックスタイムを設ける!
声が響きやすい身体作りのためのボディメソッドがあります。
それでなくても、
自己流でもある程度はできますし、
整体などに行くのもお勧め。
ただし、身体の使い方、心の持ちようが身体を創っているので、生活の仕方や思考の癖、マインドを変えていくのも大事です。
とはいえ!
まずは自分でできる範囲で始めて下さい。
自分に優しく、自分に柔らかく^^。
対処法③水分を摂る!
これがいちばん簡単です!
ほんと、簡単!!!
ぜひ!
温かいものがお勧めです。
冷やさないよう、おさゆなどを飲まれてみて下さい。
いろいろやり方を考えるより、
ちょっと水分取っておこう、くらいに、まずは意識づけを。
まとめ
弾き方を習わないまま、バイオリンを弾いているようなもの。
ぜひ、少しずつでいいので、声のことを知っていってくださいね^^。
そして。
意識を向けていくと、
段々、自分が力が入っているかどうか、など分かるようになっていきます。
その感覚を育てていくにも、
まずは、上記のことを試してみて下さい。
ともに、ココロオドル人生を!