自分の声が嫌いなあなたへ。

自分の声が嫌い

自分の声が嫌いと言う方は、とても多い。
 
積極的に嫌うとまではいかなくとも、少なくとも録音した声は好きじゃない、気持ち悪いと感じている人は、それはそれは多い。
 
自分の話す姿が好きじゃない。
話す声が好きじゃない。
 
 
だってきれいな声じゃないんだもの。
だっていい声じゃないんだもの。
だって変なんだもの。
だって下手なんだもの。
 
だから、自分の声が、話し方が、歌が、好きじゃない。
 
 
無意識の中でそう思っているひとが、なんと多いことか。

抗うことのできない運命

声とは、抗うことのできない運命のうちのひとつで、
 
顔を変えられないように、
身長が変えられないように、
声を変えることはできないと多くのひとが思い込んでいる。
 
 
実際は違う。
 
たとえば身長は変えられないけれど、
顔は変えることができるだろう。
 
整形やメイクだけではない。
 
 
食べるもの、飲むもの、
マッサージなどのメンテナンス、
自分の顔に対して、可愛いね、と声をかける。
生きざま。
 
こういったもので、
顔は、ぐんぐん変わっていくだろう。
 
 
生き方が顔に出る。
同じように、声に出るのである。
 
 
声は、抗いようのない運命でできているものではない。
 
 
毎日自分の声を愛でるように、
 
ああ、今日は調子いいな、
ああ、今日は緊張してるのかな?
ああ、今日は出してないな、
 
なんて声を感じ、声を出していくと、声はどんどん変わっていく。
 
 
もちろん、変えようのないものも含まれている。
 
 
骨格、身長、生まれ持った性質。
これは変えられない。
 
声は、本来生まれ持った変えられない部分と、
生きざま、出し方、育て方で変わる部分と、2つの要素でできているのだ。
 

自分の声が好きじゃない、の本当の理由


声が嫌い、話し方が嫌い、というのは、
本質的には、
 
 
『声』に原因があるのではなく、
『声』は内側を表したひとつの形に過ぎない。
 
 
低すぎる声が嫌い。
高すぎる声が嫌い。
アニメ声な自分の声が嫌い。
声が汚い。
キレイな声がよかった。
 
というのは、
自分の生き方、自分の思考、自分の素質、の表れに対しての、嫌悪感なのだ。
 
 
声、じゃない。
 
 
自分自身、
自分の生き方、
自分の在り方に対して、
 
心が、変わりたい、と伝えているのだ。
 
 
そしてその嫌悪の一番大きな原因は、知らないこと、にある。

 

あなたはあなたの声を知らない

自分の声が好きじゃない。
自分の話し方が好きじゃない。
自分の歌が好きじゃない。
 
そんなあなたは、知らないだけかもしれない。

 

生まれ持ったもの

あなたには、与えられた才能、素質、魅力、能力がある。
これは、必ず、誰しもに与えられている。
 
輝いて見えるひとたちは、
その才能、素質が分かりやすく引き出されているにすぎない。
 
能力のひとつに、
しあわせを感じる能力、というものがある。
 
 
何に対してしあわせを感じるのか。
何に惹かれるのか。
 
これは、ひとによって違う才能として与えられている。
 
 
人前で歌うことかもしれない。
ひとつのことを追求し続けることかもしれない。
アリの巣を延々と見つめるだけで幸せを感じられるかもしれない。

何にしあわせを感じるのか、心が動くのか、これもまた、天から与えられた能力である。
 
 
これらすべてをひっくるめて、
あなたは、自分に与えられた才能や魅力や能力を、知らないのかもしれない。
 
ない、と感じていると、
好きになることができないから。
 

器のメンテナンス

あなたは、声を出す身体のメンテナンス法を知らないだけかもしれない。
 
身体は楽器。
身体は器。
器には、心と魂が宿る。
 
 
どんな身体の状態になっていれば、
心地よく声が出るのか、
 
どんな身体の状態になっていれば、
心地よい思考、感情を感じられるのか、
 
あなたは知らない。
 
 
肩にぎゅっと力が入っているひとは、
不安を感じやすい。
不安は、怖さ、怒り、悲しみ、いろいろな感情を引き起こす。
 
そんな自分が好きじゃない。
 
 
あなたは、身体のことを知り、身体のメンテナンスを知れば、
 
もっともっと心地よく、
もっともっと自然体で、
もっともっと自分自身を、そして自分の声のことを好きになれる。
 
 
まずはゆっくりと息を吐き、
そしてにっこり笑おう。
 
これだけでも、身体に血液が巡り始め、
心と身体、そして声が、変わり始める。
 

ノウハウ・・・使い方・出し方

あなたは声の出し方を知らないだけかもしれない。
 
声の出し方、
身体の鳴らし方、響かせ方、
声帯の使い方、
響く空間の使い方を知らない。
 
 
そんなこと、誰も教えてくれなかった。
 
 
見よう見まねで 太鼓を叩き、
バイオリンの弦を弾き、
ピアノの鍵盤を鳴らす。
 
声は誰もが生まれてすぐ出すことができ、
そして、心地よい出し方を習わない。
 
 
正解・不正解はないけれど、
それにしても、気持ちよくない声の出し方をしているひとは非常に多い。
 
心地よい
弦の鳴らし方、
音の出し方・・・
 
声の出し方を知ると、
あなたもあなたの声を、好きになる。
 
  

思考・感情・心の癖

あなたは、あなたの癖を知らない。
あなたが持つその思考、感情は、あなたが自然と培った、癖でできている。
 
その行動パターン、思考パターン、感情パターンは、
生まれもった変えられないものではない。
 
幼い頃から経験を積み重ね作られた、癖、でできているのだ。
 
 
つまり、その癖は変えられる。
 
 
思考や心の癖は、選択方式だ。
 
 
まずは自分の癖に気付くこと。知ること。
その上で、その癖を持ち続けるか、否かは、自分で選ぶことができる。
 
 
これは、自分を捻じ曲げる、ということではない。
 
 
ああ、美味しいなぁ。
ああ、温かいなぁ。
ああ、嬉しいなぁ。
 
あ、これは嫌だな。
なんか変だぞ。
 
こんな、自分の感情や感覚は素直に感じよう。
 
 
その上で、
相手の行動や状況に対して、
どう感じるのか、どう考えるのか、は、変えられる、ということだ。
 
 
100円のパンをもらったとき、
 
ちっ、これだけかよ、と考えるのか、
ああ、嬉しいなぁ、ありがとう、と感じるのか、
 
ここは変えることができる。
 
 
これを、反応の種、という。
 
 
反応結果である感情は変えられないけれど、
反応の種は変えることができる。

 
 
まずは思考・考え方・感じ方は生まれつきではなく、
培われたパターンなのだと知っておくと、そこから変化は訪れる。

声の素晴らしさ

あなたはあなたの声の素晴らしさを知らない。
 
あなたはあなたの、存在の素晴らしさを知らない。
あなたはあなたの声が与える、周りへの影響力を知らない。
 
あなたはあなたの、魅力を知らない。
あなたはあなたの、才能を知らない。
 
 
だって誰も教えてくれないから。
 
あなたの声が、どんなふうに素敵なのか。
あなたが、どんなふうに素晴らしいのか。
 
 
そして、その素晴らしさの引き出し方も、あなたは知らない。
 
 
思考回路の癖、
声の出し方の癖、
身体の状態がじゃまして、
 
あなたの魅力を隠れさせる。
 

まとめ

一言に声が嫌い、といっても、
『声』が嫌いなのではなく、
 
ただ、誤った妙な声の出し方をしているだけかもしれない。
ただ、楽器としての身体の状態ががたがたなのかもしれない。
ただ、自分の好きではない思考パターンが染みついているのかもしれない。
ただ、自分の声を知らないだけかもしれない。
 
 
声とはあなた自身。
 
声を知る=自分を知ること。
 
 
声を好きになれば、自分を好きになれる。
声を心地よく出せば、自分を心地よく出せるようになる。
 
声の素晴らしさを感じれば、
世界の素晴らしさを感じるだろう。
 
 
ともに、ココロオドル人生を。

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